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2026年8月10日

美容内服薬で美肌にならない?オンライン診療で手軽に飲む前に知ってほしいこと

カテゴリー:たるみ

「シミやくすみが気になるから、美容内服を始めました」

「オンライン診療なら簡単にもらえるし、毎日飲むだけなら楽」

最近、このようなお話や広告をよく耳や目にするようになりました。

トラネキサム酸、シナール、ユベラ、L-システインなど、いわゆる「美容内服」と呼ばれる薬をセットで処方するオンライン診療も増えています。

確かに、飲むだけなら簡単です。

美容内服薬には、それぞれ医学的な作用や適応があります。では、美容内服薬を飲み続ければ、肌は若返り、毛穴が締まり、たるみやほうれい線まで改善して「美肌」になれるのでしょうか?


そもそも「美容内服」とは何を飲んでいるの?

美容目的でよく知られている内服には、次のようなものがあります。

トラネキサム酸
抗プラスミン作用を持つ薬です。美容領域では肝斑に対して用いられることがあり、複数の研究でも肝斑の色素改善について一定の有効性が報告されています。ただし、完全に消える、永久に再発しないという意味ではありません。

シナール(ビタミンC+パントテン酸)
ビタミンCを補給する医薬品です。ビタミンCはコラーゲン合成などにも関与する重要な栄養素ですが、「飲めば顔のコラーゲンだけが増えて若返る」という薬ではありません。シナール自体もPMDA上ではビタミン製剤として扱われています。

ユベラ(ビタミンE)
成分はトコフェロール酢酸エステル。ビタミンEには抗酸化作用などがありますが、これも顔のたるみや毛穴を直接持ち上げる薬ではありません。

L-システイン
アミノ酸の一種で、医療用医薬品としても存在します。代謝などに関係する成分ですが、これも「飲めば顔そのものが若返る」というものではありません。

ここで一番大切なのは、

「成分に美容と関係する作用がある」ことと、「飲めば見た目が若返る」ことは同じではない

ということです。


美容内服を飲んでも「顔が変わらない」のはなぜ?

ここからが、今回一番お伝えしたいことです。

「美容内服を半年飲んでいるけど、正直、顔が変わった感じがしない」

これは不思議なことではありません。

なぜなら、私たちが「老けた」と感じる顔の変化は、皮膚表面だけで起こっているわけではないからです。

年齢とともに顔では、

皮膚の変化、真皮のコラーゲンや弾力の変化、皮下脂肪の変化、表情筋の状態、靭帯など支持組織の変化、さらに骨格の加齢変化まで複雑に重なります。

その結果として、

「ほうれい線が深くなった」

「毛穴が縦に伸びた」

「頬が下がった」

「口元がもたつく」

「フェイスラインがぼやけた」

「目の下がたるんできた」

という、私たちが鏡で認識する「老け見え」が現れます。

ですから、錠剤を飲むことで、これらの構造が元の位置へ戻るわけではありません。

ここは非常に重要です。

「顔の変化がほとんど0」というより、医学的に正確に言えば、

美容内服によって、たるみ・ほうれい線・輪郭など顔の構造的な若返りが起こることを裏付ける十分な根拠はありません。

ということです。

色素への作用と、顔の若返りを一緒にしてはいけません。


栄養は「顔だけ」に届けられるわけではありません

もう一つ、誤解されやすいポイントがあります。

口から飲んだ成分は消化・吸収され、血流を介して全身で利用されます。

「美容の薬だから、飲んだ成分がそのまま顔へ集中して届く」

という仕組みではありません。

私たちの身体は、皮膚だけでできているわけではありません。

脳、心臓、肝臓、腎臓、筋肉など、全身の組織が栄養素を必要としています。

不足している栄養素を適切に補うことはもちろん重要です。

しかし、

ビタミンCを飲んだ
→ 顔だけに届く
→ 頬のコラーゲンが増える
→ ほうれい線が浅くなる

という単純な一本道ではないのです。

これは前回お話しした「美肌点滴」と同じ考え方です。

身体の中から整えることと、顔の構造そのものへ働きかけることは、分けて考える必要があります。


「薬だから安心」でもありません

オンライン診療が便利になったことで、美容内服は以前より身近になりました。

しかし忘れてはいけないのは、

美容内服も、種類によっては医薬品である

ということです。

例えばトラネキサム酸は、れっきとした医薬品です。PMDAにも正式な添付文書があります。

研究では肝斑への有効性が報告されている一方、腹部症状や月経量の変化などの有害事象も報告されています。

薬には、「期待される作用」があれば「副作用・禁忌・注意事項」もあります。

だからこそ、

「美容だから、とりあえず毎日飲んでおけばいい」

という考え方には注意が必要です。

必要性、持病、他に服用している薬、服用期間なども含め、医師・薬剤師と相談して使用するものです。

当店は医療機関ではありませんので、薬の中止や変更を指示することはありません。

ただ、美容に携わる立場だからこそ、

「薬だから効く」「飲むだけだから安全」という思い込みは持たないでほしい

と考えています。


老化に逆らうことはできません

ここは少し厳しい話になります。

どんな高級化粧品を使っても、

どんな美容内服を飲んでも、

どんなエステに通っても、

美容医療を受けても、

人間の老化そのものを止めることはできません。

だから私は、「これだけ飲めば美肌」「これさえやれば若返る」という美容には違和感があります。

40代、50代になれば、20代と同じ肌ではありません。

しかし、

老化を止められないことと、何をしても同じということは全く違います。

紫外線対策をする。

正しく洗う。

必要な保湿をする。

食事・睡眠を整える。

肌状態に合った成分を選ぶ。

硬くなった首や肩、表情筋の状態を整える。

年齢によって変化する肌に合わせてケアを変える。

こうした小さな積み重ねが、5年後、10年後の見た目に差をつくります。


「楽に綺麗になる」が難しいから、美容は面白い

私たちのサロンでは、美容内服そのものを否定しているわけではありません。

必要な人が医師の判断のもとで適切に使用することには、意味があります。

ただし、

内服=美肌

という単純な話にしてしまうことには反対です。

シミなら、まず何のシミなのか。

毛穴なら、詰まりなのか、皮脂なのか、乾燥なのか、たるみなのか。

ほうれい線なら、皮膚だけなのか、頬のボリューム変化なのか、筋肉や姿勢まで関係しているのか。

原因が違えば、必要なアプローチも違います。

だからConvince Beauty Estheticでは、「流行っている美容法を全員に行う」のではなく、今のお顔・肌・生活習慣を見て、なぜその悩みが出ているのかを考えることを大切にしています。

名古屋・上前津で、毛穴、たるみ、ほうれい線、フェイスラインなど40代以降のエイジングサインにお悩みの方は、一度「何をするか」ではなく、「なぜそうなったのか」から美容を考えてみてください。

楽に若返る魔法はありません。

だからこそ、必要以上に怖いことをする必要も、流行っているものを全部試す必要もありません。

正しく知り、自分に必要なことを、丁寧に続ける。

「綺麗になった今の顔のまま、10年後の自分を迎える。」

それが、Convince Beauty Estheticの考えるエイジングケアです。


よくある質問

Q. 美容内服を飲めばシミは消えますか?
内服薬の種類やシミの種類によって異なります。特にトラネキサム酸については肝斑への有効性を示す研究がありますが、完全消失や再発しないことを保証するものではありません。

Q. 美容内服でほうれい線やたるみは改善しますか?
栄養状態を整えることと、加齢による皮膚・脂肪・筋肉・支持組織などの構造変化を改善することは別問題です。美容内服だけでフェイスラインやほうれい線が大きく変化することを期待するのは適切ではありません。

Q. 美容内服はずっと飲み続けても大丈夫ですか?
薬剤、体質、持病、併用薬などによって異なるため、一律には言えません。自己判断で長期服用せず、処方した医師や薬剤師に確認してください。


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